【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「やっと来たな爽真。待ってたぞ」


……やっぱりコイツか。




そう言ったのは……


やっぱり黒木だった。







黒木祥太。


俺が、何度もケンカで勝った相手だ。





コイツ……


まだ諦めてなかったのかよ。







っくそ……


卑怯な真似しやがって。




黒木のヤロー。亜季を人質に取る気だな。


ぜってー許さねー。







「どーいうつもりだよ」

俺は黒木の前に駆け寄りそう言った。





「何が?」


「亜季を人質に取るなんて、卑怯な真似してくれんじゃん」


「だって、こーでもしなきゃお前ここに来なかっただろ?」



黒木は見下したようにそう言った。



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