【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「……お前、何が目的だ」


「決まってんだろ?お前に勝つことだよ」



黒木は俺をジッと見つめて言った。





「……まだ諦めてなかったんだな」


「当たりりめーだろ?俺はお前に勝つために殴り合いしてきたんだから」

「…………」


「で、お前に彼女が居るって聞いたから……そいつのこと拉致ったらお前は絶対来る。そう思ったから、この女のケータイからお前を呼び出したんだよ」



黒木はそう言うと、ニヤリと笑った。







「お前さ、なんか勘違いしてねー?」


「はっ?」


「ケンカっつーのは……ただ殴ればいいってもんじゃねーんだよ」


「はあ?」


「ケンカっつーのは……大事なもん守るためにすんだよ」


「……何言ってんだ。お前」


「俺になんの恨みがあっかしんねーけど、ただ勝ちゃいいってもんじゃねーんだよ」



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