【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「はあ?何よいきなり」

「だって、アンタたちいっつも一緒に居るじゃない?」



沙織は頬杖をついてそう言った。





「えーっ。そんなことないよ」


「ラブラブじゃなーい。羨ましい」



沙織はそう言ってニヤッと笑った。







「沙織だって彼氏居るでしょ?」


「居るよー?だけど、アンタたちみたいにラブラブしてないわよー」


「ラブラブって言わないでよ。恥ずかしいから」

「だってほんとのことじゃない」


「何よ」


「はあ……あたしもアンタたちみたいにラブラブしたーい」



沙織はそう言って唇を尖らせた。





「……ラブラブしてないの?」


「してない。あたしはラブラブしたいんだよ?でも……彼は無口だから、なんにも喋らなくて」



沙織はそう言うと、大きなため息を漏らした。



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