【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「だから、俺を他のヤツらと一緒にすんな」


「他のヤツらと一緒にすんなって言われても困るよ。だってみんな不良じゃない」



俺がそう言うと、冷たい視線とともにそんな言葉が返ってきた。





まあ、そりゃあ不良だけどよ……。


俺は大事なもんを守る時しかケンカしねーよ。







「俺は大事なもん守る時しかケンカしねーよ」


「知ってる。でも、見た目はどこにでも居る普通の不良だよね」



……また、冷たい視線とともにそんな言葉が返ってきた。





「…………」


ダメだ。……なんも言い返せない。







「ていうか、誰から見ても不良にしか見えないよ。髪の毛は金髪だし、ピアスは付いてるし」


何にも言えなくなっている俺に、亜季は更にそう続けた。





「…………」


……うん。なんにも言い返せない。



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