【完結】不良彼氏の甘い誘惑
俺は亜季に視線を向けた




「こんなあたしを……好きになってくれて」


「……ああ」


「最初はね、爽真君がほんとに大っ嫌いだったんだ」



亜季は澄み切った空に視線を向けると、ゆっくり話し始めた。







「…………」


「憎くて憎くて堪らなかった。……殺してやりたいくらい、憎かった」


「はっ?」



殺してやりたいくらい憎かったって……そんなこと思ってたのか?!







……こえー女だな。


まさかの衝撃事実。





「でもね、爽真君があたしのこと好きだって知ってたから……その気持ちにウソはないんだって思ったの。だから、付き合おうって思ったんだ」


亜季はそう言うと、俺に視線を向けてニコリと笑った。







「……そっか」


「うん」



亜季は満面の笑みを浮かべた。



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