【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「やめない!!お姉ちゃんがどれだけ傷付いたか、アンタには分らないでしょ?!」



あたしはそう言って下を向くと、唇を噛み締めた




「…………」


爽真君は黙り込んだ。







「お姉ちゃんは……爽真君と別れてからだってずっと、爽真君のことだけを一途に想ってた!!」

気付けばあたしの目から大粒の涙が零れ落ちた。




「やめろ……やめろ!!もうそれ以上言うんじゃねぇ!!」


爽真君の声は微かに震えてる。







だけど、あたしは話すのをやめない。





「お姉ちゃんはね……今でも爽真君のことが好きなんだよ?!ずっと忘れようとしてた!!……だけど、いくら忘れようとしても忘れられなかったんだよ!!」


あたしは泣きながらそう言った。





「お姉ちゃんは今でもずっと、爽真君のことを想い続けてるの!!」



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