【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「ほんと素直じゃねーよな。お前」


爽真君は歩きながら言った。





「素直じゃなくて結構ですよー」


あたしはそう言って唇を尖らせた。







何よ。別に素直じゃなくてもいいじゃない。


ていうか、好きな人の前だとなかなか素直になれないの。





素直になりたいと思うけど、なかなか素直になれないんだもん。


それはしょうがないよ。






あたし、そういう性格なんだもん。


自分でもイヤになる。この性格。





「まあ、亜季はそういう所が可愛いからいいけどな」


爽真君はそう言うと、フワリと笑った。







「えっ?そうかなあ?」

あたしは爽真君に視線を向けて、首を傾げた。





「ああ。すんげー可愛いよ」


爽真君はそう言って頭をポンポンした。



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