【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「……ん?ああ」


「へー」



兄貴はニヤリと笑った。




「……なんだよ」


「別にー」



兄貴はそれだけ言うと、また服を選び出した。







……怪しい。


すげー怪しいぞ。





「なあ兄貴」


「あ?」


「……何企んでる?」



振り向いた兄貴を、目を細めてジッと見据えた。






「はっ?」


お前、何言ってんだ?って顔で俺を見る兄貴。





「……なんか企んでるだろ」


「別に?」


「ほんとか?」


「ほんとだって、なんにも企んでないから」


「……ならいいけど」



俺はそう言ってベッドの上に座った。







……でもなあ、なんか怪しいんだよなあ。


ぜってーなんか企んでるとしか思えねー。



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