【完結】不良彼氏の甘い誘惑
横目で、兄貴をチラッと見る。





「……なんだよ。なんにも企んでねーよ」


俺の視線に気付いたのか、兄貴は俺の方に振り返って言った。







「……ふーん。ならいいんだけど」


俺は兄貴から目を反らすと、タバコを取り出し口に咥えた。





「……ふう」


タバコに火を点けた後、大きく煙を吐き出した。






「うわぁ……ねみー」


いきなり睡魔に襲われた




「よし、これでいいだろ」


兄貴は満足そうな顔をすると、俺の方に体を反転させた。







「……何?」


俺はタバコを灰皿に押しつけながら、兄貴をチラッと見た。





「出来たぞ。明日のデートはこれ着てけ」


兄貴は満面の笑みを浮かべてそう言った。



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