【完結】不良彼氏の甘い誘惑
俺は呆れたように言った




大体、デートに虎柄はねーだろ。


……虎柄は。







つーか、デートに虎柄着てくヤツがどこに居んだよ。


着ねーだろ、普通。





「えー?……ったく、贅沢なヤローだなあ」


「はっ?」





いやいや、贅沢ってなんだよ。


つーか、どこが贅沢なんだよ。







「せっかく選んでやってんのに、グダクダ文句言うな」


兄貴はそう言って唇を尖らせた。





「……拗ねても可愛くねーぞ」


「悪かったな、可愛くなくて。つーか、別に可愛くなくていーし」



おいおい、開き直ってるよ。







どんだけポジティブなんだよ、兄貴。


てか、兄貴ってこんなキャラだったっけ?





まあ兄貴のことはどうでもいいや。



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