【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「……そうか?」


「うん」



あたしはうんと頷くと、爽真君の腕に自分の腕を絡めた。





「……亜季?」


爽真君は不思議そうな顔をした。







「……こうしてるだけで、充分だよ」


あたしはニコッと笑うと、そう言った。





「……亜季」


「爽真君の側に居られるだけで、あたしは幸せだから」


「……俺も」



爽真君はフワリと笑った






「……ねー爽真君」


あたしは爽真君に視線を向けた。





「ん?」


「映画見に行かない?」

「え?」


「せっかくだからさ」


「……ああ。そうだな」

「じゃあ行こーっ」


「ああ」



そして手を繋ぎ直し、そのまま近くの映画館へと向かった。



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