【完結】不良彼氏の甘い誘惑
―――――…





「亜季、なんか見てーのある?」


映画館に着き、爽真君があたしに視線を向けて言った。







「え?……うんとねー」

あたしは爽真君から、今上映している映画の看板に視線を変えた。





「んーっ……あっ、あれがいい」


あたしは映画のポスターを指差して言った。







「どれだ?」


「あれあれ」





あたしが指差したのは、今女子中高生の間で流行ってる恋愛ものの映画だった。


すごく有名で、泣ける映画らしい。





実はちょっと気になってて、前々から見たいなあなんて思っていた。


沙織も見たって言ってたから、余計に気になってた。







沙織いわく、めっちゃ泣けるらしい。


そんなこと言われたら、見るしかないでしょ。



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