【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「あっ、あれって女子高生の間で流行ってるヤツだろ?」


「うん。なんか泣けるらしいよ」


「ふーん」


「沙織も泣いたって言ってたから、なんか気になってたんだよね」


「……ふーん」



爽真君はあんまり興味なさそうな顔をしてる。





「ねーっ」


「……ん?」


「あれ、見ちゃダメ?」


あたしは爽真君を上目遣いでジッと見つめた。







爽真君はあたしの上目遣いに弱いこと知ってるから、多分これで大丈夫。

……なハズ。





「……はあ。分かったよ」


爽真君はため息を零すと、観念したようにそう呟いた。







「え?本当っ?」


「ああ。亜季はあれ見たいんだろ?」


「うん」



あたしは満面の笑みで頷いた。



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