【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「……なんだよ。いきなり」


「ねーいいでしょ?」



亜季は首を傾げた。





「……何でだ?」


「決まってるじゃん。新しい服買いたいから」



亜季はハンバーガーを食べた後、満面の笑みでそう言った。







「……ふーん」


もしかして俺、デートであのよく見る光景になっちゃう?





「……ダメッ?」


ウルウルした目で俺をジッと見つめる亜季。







「……いいよ」


ダメだ。やっぱり、亜季の潤んだ目にはどーしても勝てない。





「ほんと?やったあー」

亜季はニコッと笑い、アイスティーを啜った。







「ただし、買いすぎるなよ」


たくさん買われると、よく目にするあの光景みたいになっちまうからな。


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