【完結】不良彼氏の甘い誘惑
―――――…





「おい。亜季ー」


「何?」


「まだ買うのかよー」


「後一件だけだからー」

「もう持てねーよ」


「えー。頑張ってよー」

「ふざけんなよ。前見えねーし」


「ほんとに後一件だけだから我慢してー」


「……はあ」



自分勝手に買い物を続ける亜季に、呆れて堪らずため息が零れた。





あの後、色んなところに連れて行かれ、買い物を付き合わされたと思ったら……


やっぱり、あのよく見る光景になってしまった。






後一件言う割りには、全然買い物をやめようとしない亜季。


……ったく、どんだけ買うつもりなんだよ。





いい加減、俺ももう限界なんだけど。


重くて前は見えねーし。






さすがの俺でも、これはキツい。


いくら体力があったってムリだ。



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