【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「はあ?……別に拗ねてねーし」


「拗ねてるじゃーん」



そう言って俺の頬を突っ突く亜季。





「……やめろ」


「アハハッ、安心して。爽真君も沙織と同じくらい好きだから」



亜季はそう言ってフワリと笑った。







「……ああ」


「早く行こー」


「ああ」



俺たちは教室まで走った




「ふう……なんとか間に合った」


教室に入ると、亜季が呼吸を整えて言った。







「……俺、授業サボる」

めんどくさくなって教室を出ようとした時―――




「ダーメ!!授業サボったらデートしないって前に言ったよね?」


……亜季がそれを阻止した。







「…………」


その言葉に、俺の体がピタリと止まった。




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