【完結】不良彼氏の甘い誘惑
……そうだった。


確かに、そんな約束した




「さっ、デートしたいならおとなしく席に着こうねー?」


そう言って俺の顔を覗き込む亜季。







「……はい」


ダメだ。亜季には敵わない。





「……この鬼嫁」


「ん?なんか言った?」

「いや。別に」



短く答えて頭を掻いた。






……コイツ、ぜってー鬼嫁だ。


そういや、前に一度だけ亜季が俺に怒鳴りつけたことあったなあ。





……すごい勢いで。


あの時、亜季は俺の胸倉思いっきり掴んでたんだよな。







で、なんとか言いなさいよ!!って俺に怒鳴ってたっけ。


あの時の亜季はすげー怖くて、まるで鬼嫁みてーとか一人で思ってたな。




今思うと、なんか笑える話だけどな。




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