【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「……返事は?」


亜季が俺をジィーッと見る。





「……はい」


亜季の鋭い視線に、しぶしぶ頷くしかなかった。






「メロンパンとイチゴミルクねーっ」


前を向いた俺に、亜季が付け足した。





「……はいはい」


くっそーっ、亜季のヤロー。







ふざけやがって。


なにがメロンパンとイチゴミルクねーだよ。





「……はあ」


亜季のヤツ、俺をちゃっかりこき使いやがって。






……でも、好きだから憎めないんだよなあ。


もし断ったら、アイツぜってー"じゃあ別れる?"とか言いそうだし。





さすがに別れるのはイヤだから、ここは亜季の言うことを聞かなきゃイケないかもしれない。


アイツ、鬼嫁だから。




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