【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「…………」


こっ、怖い……。





ていうか、不良同士の睨み合いって、なんでこんなに迫力あるのよ……。

怖いんだってばあ……。






「お前、あの時はよくも仲間をボロボロにしてくれたなあ」


金属バットを持った男の子が、低い声でそう言った。





?!……だっ、だから怖いってば!!


ていうか、声低すぎーっ!!







不良が大っ嫌いなあたしにとって、ここはまさに居心地が悪い場所だった

思わず、爽真君の制服の裾をギュッと掴む。





一刻でも早く、この居心地の悪い場所から解放されたかった。


……でも、みんな爽真君を狙いにここまで来たんだよね?







「……お前ら、黒木の仲間か?」


しばらくした後、爽真君がゆっくり口を開いた。



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