【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「きゃあ!!」


思わず、顔を両手で包んだ。





「…………」


……あれ?







恐る恐る顔を上げると―――


えっ?ウッソーッ。





「……なっ」


爽真君が、殴り掛かった男の子のパンチを左手で止めた。







「いい加減にしろ!!」

爽真君が相手を一発殴った。





「爽真君!!」


爽真君に駆け寄った。







「いい加減にしろよ。俺はな……無意味なケンカはしねー質なんだよ」


爽真君があたしを引き寄せてそう言った。





「……はあ?何言ってんだよ」


金髪の男の子が、爽真君を睨む。







「俺はな、大事なもの守る時しかケンカしねーんだよ。お前らみてーに、そうやって無意味なケンカはしたくねーんだよ」



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