【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「……ヒックッ」


亜季が泣きながら俺を見る。





「……なんだよそれ」


目の前の金髪ヤローが静かに口を開いた。







「はっ?」


「バッカじゃねーの。なにが大事なもん守る時しかケンカしねーだよ。なにが無意味なケンカはしねーだよ。……ふざけんなよ!!」



金髪ヤローはそう言うと、拳をぐっと握り締めた






「……ふざけてねーよ」


「ふざけてんだろ?!さっきから聞いてれば、意味の分かんねーことばっかり抜かしやがって。ケンカっつうのはな……みんな死ぬ気でやってんだよ!!」



金髪ヤローが、俺に殴り掛かる。





パシッ


すかさず、右手で相手の拳を捉える。







「ふざけんな。そんな無意味なケンカしたって、結局なんも変わりゃしねーよ」


「……うっせーっ!!」


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