【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「亜季、しっかりしろ」


部屋の暖房を入れて、体をバスタオルで拭く。





急いで脈を計る。


……くっそ、脈が弱くなってる。







ケータイを取り出し、兄貴に電話を掛ける。


兄貴はすぐに電話に出た





「もしもし兄貴?!」


「うおっ、なんだよ爽真。そんな大声出して」


「すぐに帰って来てくれ!!」


「はっ?」


「亜季がヤバいんだよ!!頼むからすぐに帰って来てくれ!!」


「亜季?……ああ、彼女か」


「とにかくすぐに帰って来てくれ!!雨の中にずっと居たせいで、体温が低下してんだよ!!すぐに温めてやんねーとイケねーんだ!!」


「おー分かった。すぐ帰るから、待ってろ!!」


「ああ」



電話を切り、亜季の髪の毛を拭いていく。





……ダメだ。体温全然上がんねーっ。



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