【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「…………」


「謝るのは……あたしの方だよ」



沙紀はそう言って俯いた




「……え?」


「あたし……爽真にはいっぱい迷惑掛けちゃったし……」



沙紀は震える声でそう言った。







「…………」


「爽真には……心配ばっか掛けちゃったもんね」

「……沙紀」


「あたしみたいな女……爽真だって疲れちゃうよね」



沙紀はそう言って涙を拭うと、苦笑いした。





「…………」


「……あたしこそ、ごめん」



沙紀は頭を下げた。





「沙紀……頭上げろって」


「……本当に、ごめん」

「もういいから……」



沙紀は顔を上げた。





俺は沙紀をジッと見て口を開いた。



< 38 / 268 >

この作品をシェア

pagetop