【完結】不良彼氏の甘い誘惑
お姉ちゃんのこと……


何にも分かってなかった




あたし……


爽真君はお姉ちゃんを捨てたんだって、勝手に思い込んでた。







だけど……


そうじゃなかった。





爽真君は……


お姉ちゃんを捨てた訳じゃなかった。







爽真君は……


お姉ちゃんのことを思って、そうしたんだよね。




それが……


爽真君が出した、答えだったんだよね。






お姉ちゃんのことを想っていたから……


お姉ちゃんのことを傷付けたくない。







そう思ったから、お姉ちゃんと別れることを決めたんだって―――


爽真君の話を聞いて、改めて思い知らされた。





今更だけど……


自分がバカみたいに思えた瞬間だった。



< 54 / 268 >

この作品をシェア

pagetop