【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「そう?」


「うん……」



そして―――





「「「キャーーー!!」」」


女の子の甲高い声が教室いっぱいに広がった。






……来た。


あたしの大っ嫌いな、爽真君が。





「爽真君、今日もモテモテだね」


沙織は爽真君に視線を向けて言った。







「……別に。あたしには関係ないし」


あたしはそう言って窓の方を向いた。





「亜季ってさ……ほんとに爽真君のこと嫌いなんだね?」


沙織は爽真君からあたしに視線を変えてそう言った。







「……うん。嫌い」


あたしは小さな声で呟いた。





爽真君なんか。


爽真君なんか、大っ嫌いよ―――




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