【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「……え?」


「告白の、返事」



爽真君はそう言うと、あたしに視線を向けた。





えっ?……ウソッ―――

あれ、本気だったの?







「…………」


あたしは爽真君から目を反らした。





「そろそろ、返事聞かせてくれても良くない?」

爽真君はタバコを吸いながらそう言った。







「……あれ、本気だったの?」


あたしは爽真君をジッと見つめた。





「……あ?」


あたしがそう言うと、爽真君は不機嫌そうな顔をしてあたしをジッと見つめ返してきた。







「てっきり……冗談かと思ってたんだもん」


あたしは下を向いて小さくそう呟いた。





「はあ……冗談でそんなこと言う訳ねぇだろ?」

爽真君は深いため息をつくと、タバコを揉み消し呆れたようにそう言った


< 70 / 268 >

この作品をシェア

pagetop