【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「好きなんだよ……亜季のこと」


俺は亜季を抱き締める腕にギュッと力を入れた。




「…………」


だけど、亜季は何も言わない。







「好きなんだよ。亜季のこと」


「…………」





だけど……


亜季は抵抗もせずにただ黙っているだけだった。




「俺があんなこと言ったのも……亜季が好きだからだよ」


「…………」


「亜季を……彼女にしたいからだよ」


「だからって……あんなこと言わなくたって良かったじゃん」



亜季の声が少しだけ低くなった。







「ごめん……でも、なんか亜季がムカついたから仕返しにと思って、あんなこと言った」


「……はっ?」



マヌケな声を出す亜季。




「亜季が……俺のこと拒むから」


「別に、拒んでなんて……」



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