【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「拒んでんじゃん。……不良が嫌いとかって言う理由で」


「だって……」


「俺を他のヤツらと比べんじゃねーよ」


「……え?」


「確かにお前らから見たら、俺だって不良かもしれない」


「…………」


「でも、あんな派手にケンカしたりしねーから」

「…………」


「俺がケンカするのは……」


「ケンカするのは……何よっ」


「俺がケンカするのは……大事なもん守る時だけだ」


「……え?」


「大事なもん守る時以外、ぜってーケンカなんかしねーから」


「……ほんとに?」


「ああ。だから、今度俺がケンカする時は……」

「なっ、何よっ」


「お前を守る時だけだ」

「……え?」



亜季は不思議そうな顔をして俺を見上げた。





「お前を守る時以外、ケンカはぜってぇしねー」

俺はそう言うと、フワリと笑って見せた。



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