【完結】不良彼氏の甘い誘惑
ナンパされたのは……


正真正銘、亜季だった。




「ったく、お前こんなとこで何やってんだよ」


俺はため息をつきそう言った。






「なにって……買い物の帰り」


亜季は小さい声でそう呟いた。





「はあ……こんなとこ一人で歩いてんじゃねーよ。危ねーんだから」


「うん。……ごめん」


「まっ、俺が助けてやったんだから感謝しろよ」

「うん。ありがとう」



亜季はニコッと笑った。




―――ドキッ


亜季の笑顔に、俺の心臓がまたトクンと跳ね上がった。







「じゃあ……あたし帰るね。助けてくれてありがとう」


「おっ、おー」





やべぇ……


亜季の顔がまともに見れねー。







あーくそっ。俺、ほんとカッコわりー。



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