【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「いや……何でもない」

俺は小さく呟いた。





「そっか。じゃあね」


亜季はそう言うと、俺の前から立ち去って行った






だけど、気付いたら体が勝手に動いていた。


ギュッ





「えっ?」


気付いたら、亜季を抱き締めていた。







「……爽真君?」


「行くなよ」



俺は小さく呟いた。







「……え?」


「行くなよ。亜季」



俺は亜季をギュッと抱き締めた。





「…………」


「俺……ほんとに亜季が好きなんだよ」


「爽真……君」


「亜季、俺の気持ちはお前に届いてるのか?」



俺は震える声で言った。




「…………」


亜季は何も言わなかった


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