片想い成長期
家に帰れば、真太郎がいて驚いた。
お前、なんで私の家にいるんだよぉぉ!!
あぁ…イライラとドキドキがいるさい…。
「親戚から苺もらったから…持ってきた」
イチゴだぁ!?…うん、嬉しいかも…じゃねぇーって!
イライラと無駄なドキドキはこいつのせいだと改めて考えるとムカついたので、身近にあったスリッパを掴んで、こいつの頭をおもいっきりはたいてやった。
「いってぇーな!何すんだよ!」
「イ、イチゴ持ってきたからって…勝手に人ン家に上がってんじゃねぇーよ!!
バーカッ!!」
ささっとイチゴだけうばって、ベッ、と舌を出して部屋に駆け込んだけど……。
なんだか、あいつに悪いことした気がして…
もどかしいけど、アメ玉2つをもって、もう一度あいつのところへ行く。
難しそうだけど、私なりに…。
そうだ、私なりに…。
今度は、素直にお礼がしたくって……。