ラスト*スノー



「疾風ッ!!」


「違うよ!俺じゃないっ!!」


「カナちゃんは疾風が叩いたの見たって言ってるのよ?」


「俺、叩いてないっ!!」

「マユちゃんだってシホちゃんだって、疾風が叩いたって……。」


「母さん、嘘つきは絶対に許さないからっ!!」


「違うっ!!」


「……こっちに来なさい。」


「いやだっ!!俺なんにもしてないもんっ!」


「いいからっ!!」




俺は母さんにずるずると引きずられて、階段下の物置きに閉じこめられた。



「そこで、反省しなさい。…素直に認めたら許してあげるのに……嘘つきは許しませんっ!!」



ガタン……


扉につっかえ棒がされた。
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