ラスト*スノー



「お兄ちゃん、わたしね………」



「おばあちゃんになりたかった。」



「…………。」


俺は、何も言えなかった。


どんな言葉をかけてやればいいのか


全く思いつかなかった。

雪結は知っているんだ。

自分のことを。


後どれくらい生きられるかということも。


おばあちゃんになるまで自分が生きていられないということも。


全て、知っているんだ………。











雪結…………。








< 25 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop