ラスト*スノー



「そうだね。」



「………」


「………」



「…お兄ちゃん。」



「うん?」



「窓…見て……雪……。」



雪結の言葉に窓を見ると、白い雪がひらひらと舞っていた。



「見たかったんだ……指輪の…おかげ……かな…」


「そうだな。」



俺は、微笑んで窓から、視線を雪結に戻すと



雪結は目を閉じて優しく微笑んでいて……



「うれしい………はぁ………………」



「雪結?」



「お兄ちゃん。………ありがとう…」



「雪結?」



微かに動いた唇は─






………またね………。



って。



「雪結?」



「雪結………」



「雪結いぃぃぃぃーーーーーーーっっ!!」








゜。。*゜。
*゜。゜。*
゜。。゜。。゜゜*
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