ラスト*スノー
「あれ、だれ?」
「ん?」
雪結を指差して、タツヤが言った。
「ああ、妹。」
「ふーん。……なんて名前?」
「?…雪結。」
「ふーん。」
興味津々といった様子で、雪結をじっと見ていたタツヤはポツリと言った。
「小さいな……。」
「………?」
「何歳?」
「?…3歳。」
「ふぅーん。…俺の妹も3歳だけど……だいぶ小さいよな?」
「…………。」
俺は、小さい子とあまり、関わることなんて無かったから
雪結が、3歳の他の子よりもずいぶん小さいと言うことを
知らなかったんだ。