チャットは運命 【実話】

この人のおふざけは放っておこう。

私は隣のベッドへダイブした。

「えー、寝ちゃうのぉ?

つまんないの」

子供か。

見た目はヤンキーの様だけど。

でも顔はかわいい。

「ねぇモテる?」

カーテン越しに話しかける。

「うぉ!唐突ー(笑)

自分でモテるって宣言するやつも

珍しいと思うぜ?」

んまぁ、確かに・・・。

「そっか!おやすみなさい!」

今度こそ寝よう。

えー、と言う声は無視して。

あ、でも名前聞きたいかも・・・。

「ねぇ・・・」

「ん?寝たんじゃないの?」

からかう様な言い方。

若干のイラつきを覚えた。

「名前なんて言うの?

3年生だよね?」

同じ学年のくせにクラスが同じに

なったことがなかったため

名前すら知らなかった。

「そんな俺が気になるぅ?」

「深い意味はないんだけど」

二人の声が同時に発せられた。

「鈴音ちゃん辛口すぎて心が・・・」

折れたとでも?


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