チャットは運命 【実話】

え、あ、えっと・・・。

「おはようございます」

「えー!今さらかしこまっても(笑)」

ですよね。

「あ、でもなんで金子くんが私の事

知ってるの?」

よく考えてみれば変。

拓真と知り合ったのは今日の夜中。

「俺ら、めっちゃ仲良いんだよね。

で、さっき電話しててさ、あいつ

テンションやばかったぜ」

拓真もか。

「偶然て凄いですね」

改めて思った。

「『Y校の3年生なんだってー』って!

あいつ、俺もY校だって事すら

忘れてたよ!まぁ面白いからまだ

気付かせてないけど♪」

この人は

SなのかMなのか・・・。

「私が言うから良いもん♪」

「鈴音ちゃんさ」

真剣な顔をして名前を呼ぶから

少しびっくりした。

「ん、なに?」

「拓真のこと好きなの?(笑)」

えぇ!?

「ちゃーい!ちゃいますよ!

何がどうなってその答えを

導いたんだよ全く!」

私は必死に拒否った。

「もー、超どストライクだな~拓真♪」

「は?」

「でも、あいつ俺に似てモテるから

頑張ってね☆」

自分で言うなよ。
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