チャットは運命 【実話】

「なんだ、拓真もか♪」

「いや、だから俺はちゃうって」

ウケる・・・丸わかり。

「突然電話なんてどうしたの?」

私の声は多分震えていたと思う。

「え?や・・・ただなんとなくやん」

「特に用事もなく?」

「今日知り合ったばっかの、しかも

東京住みと兵庫住みで用事もクソも

あるわけないやろ(笑)」

ご最もです。

「それなのに電話しちゃうんだ。

てか、今何の時間?授業とかは?」

人のこと言えないけど。

「ん、今?んー、サボりの時間やな♪」

え!まさか本当に不良か?

「悪い子だね」

「不良や言うたやろ?」

じゃあ今は学校にもいないって事かな?

「そーゆう鈴音は何で電話出来とん?」

「え、やー。はは。体調不良により

保健室ってとこかな」

ただ眠いだけ。なんて言えない。

なんか遠回しに、〈お前のせいだ〉

と言っているかの様で・・・。

「具合悪いん?」

「うん」

「風邪?」

「う、ん」

「電話感染したらどないしよ!

僕頭ええからすぐ風邪引いてまうやんか」

うわ、ノリが関西人。

「あはは、ありえないでしょ」

いたって普通の反応。

「ノリ悪いでー」

わかっとるわい。

「頭良いんだ。数学何点?」

自分勝手な私は一番得意な数学を聞く。

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