チャットは運命 【実話】
~♪
ほんとに来たし。
「もしもし」
「・・・おぅ」
〈鈴音ちゃーん!〉
「うん」
うん、って。意味わかんねー自分。
やっぱり久しぶりだからかな?
緊張する。
「鈴音、今何しよっとん?」
〈鈴音ちゃーん!〉
「拓真と電話・・・」
「ははは、本間や」
〈鈴音たーん!〉
「あのさ・・・」
〈鈴ちーん!〉
「おぅ」
「友達うるさすぎるでしょ」
「あ、やっぱ?」
さっきから、ずっと拓真のそばで
私の名前を連呼している。
「ちょ、お前うるさいねん!
話したいんか?代わる?」
〈いや、緊張するやん〉
「なんやねん、代わらんのかい
我本間しばくぞ、あぁ?」
そんなに怒らないであげてー。
「あのさ」
「おぅ」
「今、友達何人一緒なの?」
拓真とうるさい子の二人だろうか?
「ん、今は3人や」
まだ一人いたんだ。
「なんかな、友達が鈴音のアド
知りたがってるやんか。
教えたってもえぇ?」
え、あのうるさい子か?
うるさいから嫌だとはさすがに言えん。
「あーうん、いいよ」