チャットは運命 【実話】
罪悪感
「おはよ♪」
「おはよ、」
「なんか鈴音テンションが」
低いんだろうな、顔にも出てるんだろうな。
「全然大丈夫だよ」
「はよっ!どした、鈴音?」
し、秀!?
「全然!すごく大丈夫☆なんか
すっごい大丈夫みたいだ♪!」
秀と沙綾がキョトンとしてこちらを見る。
お願い、そんな目で私を見ないでくれ。
「おっはよー☆てか今日みんなで
遊び行こうぜ♪」
提案したのは竜歩。遊んでる余裕ない。
でも断らない。
「いいねー!じゃあいつものメンバーで」
と、沙綾が言った。いつものメンバーとは
私、沙綾、秀、竜歩、月翔の5人である。
ブーッ、ブーッ
「誰かケータイなってる」
みんな一斉にケータイを確認する。
私だった。
「あ、私だ。誰だろ?」
画面を確認すると【拓真】の文字。
びっくりしてケータイを隠そうとしたが
後ろから竜歩が覗いていた。
「えーっと、誰誰?たくま?」
ばぁぁぁかぁぁぁ!!
秀はたぶん不信感を抱いただろう。
そんな顔をしていた。
「いや、でも全然普通の友達だし!
なんか、電話みたいだけど、後でで
いーやぁ。ははは」
わざとらしすぎますよね。
自分でもわかってるんです。
あー、穴があったら入りたい。
もはや穴を掘りたい。
「鈴音、ちょっと来て」
秀に呼び出された。
きっと、怒ってるよね。