チャットは運命 【実話】
「ははは、私が?ないない☆
これでも秀と半年近く付き合ってるし」
ないないない、と、言い張り集会室を
出ようとした。が、またもや竜歩に
腕を引っ張られた。
「今度は何!?」
「本当か?」
竜歩の顔がだんだん私に近づいてくる。
てか、目の前にある。
「本当・・・だし」
負けじと言い返す。
「お前さっき俺の目見なかっただろ。
お前のウソをつく時のクセだ」
まじでか!?
「・・・殴るぞ」
「・・・それは勘弁だ」
―ガラッ
「あんた達何やってんの?」
沙綾だった。
「竜歩がぁ、わた、私を・・・
い、いじめるのぉ・・・」
「てんめー!馬鹿!俺、ちげーし!
沙綾はどっちを信じるよ!?」
「鈴音」
「ぶっはー!そうですか!
鈴音さんテメーは信じられてますね!」
なんなんだコイツ。
「もう、先生来るよ。戻ろ」
コノヤローと騒ぐ竜歩を無視して私達は
集会室を出た。慌てて竜歩も着いて来る。
教室に戻り、自分の席についた。
そういえばさっき拓真から電話が来てた。
ケータイの画面を見ると着信2件
メール1通、の文字。
どれも拓真からだった。
私はメールを確認する。
【おはよ♪鈴音電話出られへんの?泣
ごめんな、2回もかけてもた↓↓
声聞きたいから掛けれたら掛けてな^^】
やっぱりドキドキしてしまう。