チャットは運命 【実話】
【授業中かけられても出れないよw
授業さぼりたいな~】
拓真にも急いで返信をする。
私はケータイをポケットにしまって
机に顔をふせた。
「返信来なくなったかと思ったら
爆睡かよ」
「鈴音!起きろー」
んー、まだ眠いのに・・・。
私を揺さぶる手を勢い良く
払いのけた。
「いーよ、こいつおいてくか」
「いや、ダメだから」
うるさいなぁ・・・。
「じゃあ、王子からのキスで
起きんじゃねーの?(笑)」
「お、秀イケメーン☆」
竜歩と沙綾のノリノリな声がうざくて
私は渋々顔を上げる。
「授業おわっ・・・ひゃ!」
目の前に秀がいた。
「寝込みを襲うとは良い度胸では
ないか、お主!」
ガタンッ!
てんぱった私は、椅子から落ちた。
「ん、惜しい」
「惜しいじゃねーよ!・・・え、てか今
なんの授業?」
周りには、いつものメンバーしかいない。
「全校集会っつってたな」
「え、ちょ、それヤバいじゃん」
なんでみんなそんな平然と・・・。
時計を見るともう始まってから5分が経過。
「鈴音が起きないからでしょ!」
「みんな一緒なんだから恐くねーって♪」
はぁ・・・めんどくさい。
怒られるんだろうなぁ。
「あのさ」
突然月翔が口を開く。
「ん?」
「この集会が終わったら各自勝手に下校
していんだろ?もう俺等抜けないか?」
あ、そっか。今日は午前授業だった。
ん、待てよ・・・。
「でも、まだ今2時間目でしょ?」
確か今日は4時間授業。
「何言ってんの鈴音。あんたもう3時間
たっぷり睡眠したよ」
「えぇ!!?」
そうだ、そういえば時計が
以上に進んでると思った。