チャットは運命 【実話】
そうだ、私は本当に拓真のことが
好きなんだ。
それなら辛くても逃げちゃダメ。
~♪
「ん?」
メールが届いた。
FROM:優飛
あら。こんな時間になんだろう。
「誰?」
沙綾がたずねてきた。
「あ、拓真の友達。
なんか、ホームページ新しく
したから来てねって」
「ふーん、行ってみよ♪」
「うん」
私はホームページを開く。
そこには、拓真のページもあって
私は迷わず拓真のを開いた。
そこにはプリがはられていた。
「・・・これ」
「うん、凛ちゃんだね」
沙綾の気まずそうな問いかけに
私は笑顔で答える。
「リアルとか見てみよっか」
私はページを進めた。
【今日、制服デートしたぁ^^
ほんま幸せや♪】
パタン。
「鈴音・・・」
たまらずケータイを閉じてしまった。
「秀が待ってる、行かなきゃ、ね?」
沙綾はその場から動かない。
「沙綾?」
「拓真くんにとって1番って
誰なの?」
私がずっとずっと疑問に思ってたこと。
心が苦しくなる原因。
自分じゃない他人に言われて改めて
知りたいと思う。
でも聞きたくない。
だって、拓真はそんな人じゃない。
そう信じたい。
私のことを想ってくれたから告白
してくれたんでしょ?