好きだって言って?
00.プロローグ
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あたし、天宮瑠羽(アマミヤルウ)は
ほんのさっきまで、中学の始業式を“迎えようとしていました”。
ん??
どうして過去形か、だって??
そりゃー意味があるからに決まってます。
あたしが今まで通ってきたのは公立の中学校。
校舎はボロくて古い学校だったけど、
友達もみんな優しくて、あたしにとって大切な場所だった。
なのに────・・・・
「天宮瑠羽、その場に立ちなさい」
そんな先生の声が聞こえたと思ったら、
黒いスーツ姿の人たちに体育館から摘み出されてしまった。
へ??
なんで??
わけがわからない。
なぜか、始業式で“強制退場”させられた。
しかも、少し強引だった気がする。
第一に、強制退場させられるような問題は一切起こしていない。
いくらあたしでも、そんなヘマはしない。
って言うか、問題を起こしたことすらない。
摘み出されたあたしがスーツ姿の人たちに連れて来られたのは、校長室。