好きだって言って?





かなり・・・・・

軽くなってる気がする。




男の声はやさしくも聞こえた。


この男って・・・いったい何??


気がついたときにはあたしはこのスーツの男を見上げていた。



それに気がついたスーツの男が口を開いた。

ケロっとした声を発した。





「何?? 驚いた??」





あたしは首をコクコクと上下させた。




「ふはは、かわいいな~」




ぬあ!?


な、なんだよこの男。


さっきまでは人でも殺しそうな
ガードマン面してたのに・・・

今ならいまどきの軽い男に見える。




「俺ね~、鈴木大輔(スズキダイスケ)って言うの」


・・・・・・・・。


目が点のあたしに自分の説明を始めたスーツの男。





< 20 / 87 >

この作品をシェア

pagetop