好きだって言って?
ファーストキス
エロ輔があたしの元を離れてからもう1分。
・・・もう1分もたったんだよ!?
あたしの短気さ、今日は一段と増していた。
普段はこんな短気ではない。
10分とか、余裕で待てる性格のはずだった。
あたしを短気にさせる原因は、やっぱりこの“男子校”というフレーズ。
あたしは彼氏待ちの女の子のように、門に寄りかかってエロ輔が戻ってくるのを待っていた。
視線を下に落とし、周りの視線を避けるようにした。
だから、1台のワゴン車が近づいて来ていたことに気が付かなかったんだ。