好きだって言って?






「おい・・・アイツ見ろよ」



「うわ!! 美人じゃん」


 
「今夜はアイツがご馳走だな??」



「おお!! 俺も賛成だ」




気が付かない間にあたしの目の前に止まったワゴン車の中では、こんな会話が生まれていた。




「よし!! んじゃいつもの作戦で」



「オッケー」





その一声と同時に、ワゴン車の扉が開いた。

そして、勢いよく大柄の男が2人飛び出してきた。

・・・門にもてれかかっているあたし目掛けて。



連鎖的にその音であたしは車の存在に気が付き顔を上げた。




そこで初めて視線を上げたあたしは、
いきなり知らない男に腕をつかまれてワゴン車に連れて行かれるところだった。




「え、ちょ!! やめてください!!」




見ず知らずの男たちに拉致されそうなあたし。

エロ輔があたしを置いていったほんの数分にことは起きたのだ。



「た、助けて!! 誰か、たす────モゴッッ」



口を手で覆われて声が出せない。













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