好きだって言って?
引きずられるように、あたしは男たちに連行されている。
あいにく、紅蓮ヶ崎学園の前の道には車の通る気配すらない。
「んーーーーー!! んん!!!」
必死の抵抗がへでもないような顔してあたしの腕を掴む男。
・・・・・・・・・気持ち悪い。
こんな男にあたしは犯されちゃうわけ!!??
そんなの死んでもお断り!!!!
「んんーーー!!! んーーー!!!」
「うるせぇ!!! 少しは黙って────」
もがくあたしに、こぶしを振り上げた男。
しかし、言葉は途中で消え、あたしの体は開放された。
・・・・・・へ??
それと同時に鈍いボコっと言う音が聞こえた。
一瞬あたしが殴られたと思った。
でも、そんな痛みはまったくなく、不思議に思い顔を上げる。