好きだって言って?
「エロ輔、一つ聞いていい??」
「えーヤダな。 俺、エロ輔じゃねぇし」
「じゃー、大輔、聞いて良い??」
「ん?? 何??」
紅蓮ヶ崎学園に入ったあたしの目に見えるのは、聳え立つ4階だてのきれいな校舎に、大きな体育館、広くて噴水まである中庭に、寮だと思われるレンガ造りの建物だった。
どれも、初めて見るものでドキドキする。
「あ、あのさ?? ・・・さっきの人・・・誰??」
単刀直入に聞いた。
素直に思っていた質問だった。
だって、名前も知らないし・・・
「ああ、アイツは、黒沢翔(クロサワショウ)」
エロ輔は───────あ、間違えた。
大輔は、さっきの男についての説明をしだした。