好きだって言って?

 



「あれ?? 刹那さんから聞いてないの??」



不思議そうな顔で聞いてきた。



何のことだよ!!!

って言ってやりたかったけど、
隣にいるスーツ男が原因で言えなかった。




コンコン。




ドアをノックする音が聞こえた。




「失礼します」



部屋に入ってきたのはなんと────



「お母さん!!!!!!」



お母さんは座る男の人を見つけるなり、



「雅人さ~ん♪」



まるで、ドラマの感動の再会というシーンのように、手を広げながら走り、その男に抱きついた。



・・・・・・え。




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